蒲郡市海陽町内のまちづくりを考えるラグーナ蒲郡地区まちづくり協議会（会長・井澤勝明副市長）は、今後の開発コンセプトを策定した。土地利用の基本方針ではエンターテイメントや商業など８種類のエリアに分類。未利用地となっている国道２３号側に住宅と商業の複合エリア、地区北東側は商業エリアとした。
（安藤聡）

　協議会は市と県、トヨタ自動車が主要株主となって海陽町の開発を行ってきた第３セクター・蒲郡海洋開発が２０１４年１２月末で解散したのを受けて昨年２月に発足。市と県、県企業庁、トヨタ自動車、ラグナマリーナの５者がメンバーとなり今後のまちづくりを考えている。
　まちづくりの方針は「質の高い都市空間の形成」を掲げた。地区全体で統一感ある上質な街並み形成や、次世代エネルギー、モビリティ（交通、移動手段）、医療関連テクノロジー導入による“オンリーワン”な魅力の創出を目指す。
　地区は３つのゾーンに分類。ラグナマリーナ、ラグーナテンボス、海陽ヨットハーバーのある西側を「海と遊ぶ」、国道２３号側の北側は「海とくらし・にぎわうまち」、海陽学園がある南東側は「海と学ぶまち」と位置付けた。
　土地利用の基本方針では３つのゾーンからさらに機能と役割別に８種類のエリアに分類。「海とくらし・にぎわうまち」の部分には次世代型複合市街地の形成を目指し、４つの機能を設ける。「住商複合」では新技術を活用した機能付き住宅提供、「商業」では次世代型大型商業施設の誘致、「ヘルスケアエリア」はリハビリなど医療サービス、予防医療を提供する事業所誘致をするとしている。