日本陸上競技連盟は２７日、リオデジャネイロ五輪（８月５日開幕）に出場するトラックとフィールドの日本代表選手を発表し、豊橋市出身の鈴木亜由子選手（２４）＝日本郵政グループ＝が１万メートルと５０００メートルの長距離２種目で初めて五輪代表に選ばれた。
　鈴木選手は２４日の日本選手権女子１万メートルで優勝し、代表に内定。２６日の５０００メートルは２位となり、即内定とはいかなかったが、昨年８月の世界選手権で参加標準記録を満たしており、５０００メートルでも代表の座を射止めた。
【関根選手は１万メートルで】
　豊川高校出身の関根花観選手（２０）＝同＝も１万メートルで代表に選ばれた。
　日本陸連が名古屋市内で開いた発表会見には、鈴木選手が出席。「地元の愛知でオリンピックを決めることができて大変うれしかった。オリンピックでは海外勢のスピードにしっかりと食らい付いて入賞を目指したい。残り４０日間でレベルアップし、納得の走りができるようトレーニングしていきたい」と抱負を語った。
　一方、出身地の豊橋市ではこの日、鈴木選手のリオ五輪代表決定を祝い、市が市役所市民ロビー２階に横断幕を設置。日本陸上長距離のエースとなった地元のヒロインの活躍を期待している。
（飯塚雪）