プロバスケットボールの三遠ネオフェニックスの本拠地会場として、豊橋市内に新アリーナ会場の建設構想があることが分かった。今秋からＢリーグに参入するチームも将来的に会場を拡充したい考えで、本場アメリカをほうふつさせるアリーナが誕生する可能性もある。
（由本裕貴）

　チームを支援する豊橋市内の経済界や政財界で、新アリーナの建設構想が水面下で浮上している。９月開幕のＢリーグでは、ホーム試合は豊橋市総合体育館で２４試合、浜松アリーナで６試合が行われる。大半が行われる豊橋市総合体育館は、市街地から離れた神野新田町にあり、収容人数は約３０００人。新アリーナの建設場所は、交通の便が良く、他競技のスポーツ施設もそろう豊橋公園周辺が有力候補となりそうだ。
　野球やサッカーと比べて、全国的にもまだ浸透度の薄いプロバスケ。３０日夜は豊橋市西松山町での若手経営者らによる勉強会「吉田塾」（塾長＝山本明彦元金融担当副大臣）で、球団の浜武恭生社長が今後の経営ビジョンを明かした。
　豊橋市総合体育館の５０００人収容会場への改修工事案などを掲げ「まずは会場を満員にする。近隣住民を中心にリピーターを増やし、いずれはアメリカのＮＢＡのアリーナのような数万人規模で、お客さんに魅せるアリーナにしたい」と青写真を描いた。そのために、チームの強化や事業収益の安定化、地域貢献活動などを重点項目に挙げた。