東愛知新聞
新着ニュース(5月9日付)
ヤドリカニダマシとムラサキガイ 絶滅危惧の甲殻類前芝海岸で発見
地元中学生・北河さんが自由研究 豊橋の三河湾で調査
発見をまとめたスケッチブックを持つ北河紗衣さん
=豊橋市の前芝海岸で
絶滅が危惧されている甲殻類・ヤドリカニダマシとムラサキガイが、豊橋市の三河湾・前芝海岸で初めて発見された。同市前芝中学1年の北河紗衣さん(12)が、夏休みの自由研究で同海岸の生き物を調べたところ、偶然見つけた。北河さんから質問を受けた市自然史博物館の学芸員・西浩孝さんが調査し、今春、同館研究報告書にまとめた。
(飯塚雪)
ヤドリカニダマシは、日本ベントス学会の「海岸ベントスのレッドデータブック」で絶滅危惧2類。同じく絶滅の危機にある多毛類ムギワラムシの棲管に共生するため、危険な状況にあるとされている。
一方、ムラサキガイは、県の「レッドリストあいち2015」で近い将来、野生で絶滅の危険性が高い絶滅危惧1B類となっている。シオサザナミ科の二枚貝で国内では山口や大分、宮崎など数カ所に生息する。
北河さんは小学5年の時、身近だった前芝海岸の生物について「もっと知りたい」と調査を開始。自ら海岸で採取したり、祖父母が三河湾で採った珍しい生き物を写真に撮ったりして、採取場所や生息分布、生態などを書き留め「前芝海岸とその周辺の生き物」としてスケッチブックにまとめた。
昨年3月、砂浜を掘っていたところ、ヤドリカニダマシを発見。カニ科の図鑑で名前を探すも、甲羅の模様が違うことから、竹島水族館(蒲郡市)や豊橋市中央図書館で写真を頼りに大人たちに聞いて歩いた。すると、ハサミ以外の足が3本しかないと指摘され、カニダマシ科だと分かった。
自由研究の提出期限が迫る中、自然史博物館へ駆け込んだところ、専門書で名前が判明。貝類が専門の西さんも春に海岸で見つけたばかりで、「ピンときた」。
同じ頃、祖母から「見たこともない貝が採れた」と連絡が入った。家の図鑑にも載っていない正体不明の貝。半ば諦めていた時、インターネットで売られていた下敷きの写真に似た貝を発見し、ムラサキガイと分かった。
淡水が流れ込み、栄養分の高い絶好の漁場だった前芝海岸。高度経済成長期には周辺の海が工業用地に埋め立てられ、豊川上流にできたダムの影響もあり、赤潮が発生するなど海の環境は悪化していた。
二つの発見は「三河湾の環境が良くなってきたと示すもの。身近なところに発見が隠れている」と西さん。北河さんは「今年は、ムギワラムシの中でヤドリカニダマシがどうやって生活をしているのか調べたい」と研究意欲に熱が入る。
潮干狩り客らでにぎわいを見せる同海岸。北河さんは「みんな、どんな貝でも食べてしまう。絶滅してしまう貝がいる前芝海岸をもっと大切にすべき」と訴えている。
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