今年２月の知事選で再選を目指していた大村秀章知事は、年頭の仕事始め式で干支（えと）にちなみ、「扶揺羊角」の書を披露した。「扶揺羊角」は鳥が大きく旋回しながら飛び上がる様子をヒツジの角に見立てたもので、中国の「荘子」から引用した。そして知事選で再選を果たしたこの年末には、一年を表す漢字として「飛」を発表、リニア中央新幹線東京・名古屋間開業、次世代自動車ＦＣＶ（燃料電池自動車）の発売、国産初のジェット旅客機ＭＲＪの初飛行など、「モノづくり県あいち」を取り巻く、さまざまなプロジェクトが大きく進展したことを強調した。しかし、大企業を中心とするこうしたプロジェクトの進展とは裏腹に、国の内外を取り巻く情勢は厳しさを増し、課題も山積している。そこでスクラップをひもとき、大村県政２期目初年度のこの一年を振り返ってみた。
（後藤康之）

【１月】県が「平成２８年度（第１６回）全国障害者・文化祭」の開催地に決定
【２月】知事選投開票。大村氏が１６０万余票の大量得票で再選。投票率は３４．９４％
【３月】県・豊田市が「ラグビーワールドカップ２０１９」の開催都市に決定
【４月】石原君雄副知事就任
【５月】ピンポン外交記念モニュメント除幕式
【６月】あいち海上の森センター来館者が２０万人突破▽一般国道設楽バイパスが開通
【７月】日韓国交正常化５０周年記念愛知（日本）・韓国経済交流会議を開催
【８月】２０１５年ミラノ国際博覧会「あいち・なごやフェアｉｎミラノ」のオープニングセレモニー参加のため大村知事がイタリアに渡航
【９月】県防災訓練（災害対策本部運用訓練）、あいちシェイクアウト訓練実施
【１０月】「平成２７年度全国都市緑化祭」を開催
【１１月】東海地域広域連携防災訓練、豊橋駅帰宅困難者支援訓練を実施
【１２月】「県プロフェッショナル人材戦略拠点」を開設