「女性の力でまちを明るく元気に」と田原市街地の女性有志らが、まち歩きマップの製作を進めている。編集作業は佳境を迎え、２月下旬にもお目見えする。地方創生に関わる女性が活躍する社会の実現に向けた一手となりそうだ。
（千葉敬也）

　地元のパン屋や飲食業、農業、化粧品販売など異業種の９人が、郷土食の芋切干しにちなんで「いもきり星★あぶり隊」を結成。専門家の指導を仰ぎながら、昨年夏に本格的に始動した。
　実際に市街地を探索して取材し、再発見したまちの“イイネ”をマップに集約。商業や営利的ではなく、地元消費者と来訪者の視点を大切にエピソードなどの挿話や多彩な情報を盛り込んでいる。
　道案内だけにとどまらず、眺め読みできる楽しさを追求した。
　マップの名は、内容の“厚さ”と隊員の“熱い”思いを込めて「ちんちこちんマップ」。方言でアツいの最上級を意味するという“ちんちこちん”に掛けた。
　マップはＡ２判の多きめサイズで、掲載店舗などを中心に配布を予定している。
　「行きたい、知りたいと思えるようなイメージで描きました」と、イラスト担当の白井由美子さん（５０）。杉山礼子代表（６６）は「まちは昔と比べて少し元気がないように感じる。少しでもまちの良さを知ってもらいたい」としている。