新城市、設楽町、東栄町、豊根村の４市町村長によるパネルディスカッション（奥三河ビジョンフォーラム主催）が８日、新城市のＪＡ愛知東本店であった。４市町村長が１３日に控えた新東名高速道路開通への意気込みや取り組み、開通の効果などを議論した。
（川口直康）

　登壇したのは穂積亮次・新城市長、横山光明・設楽町長、村上孝治・東栄町長、伊藤実・豊根村長の４人。「蠢く（うごめく）奥三河」をテーマに意見を交わした。
　穂積市長は開通による交通網の発達で人の流れが変わることを述べ、「人口の移動を恐れてはいけない。移動の効率を高めて、ヒト、モノ、情報の流れを活発化していく。積極的果敢にチャレンジする奥三河でありたい」と意気込んだ。
　横山町長は開通に向けて、まちの魅力の発信、新たな観光資源の発掘、雇用の場の創出に取り組んでいくことを説明。「新しい歴史民俗資料館と道の駅を整備して、奥三河の魅力を発信していく」と語った。
　村上町長は通勤圏が広がることから、「通勤者に対する補助制度を拡充していきたい。東栄に住んで、外に働きに出やすい環境を整える」と取り組みを明かした。
　伊藤村長は「道路アクセスの向上で村から出てきやすく、入ってきやすくなる。入ってもらえるよう地域の生き残りをかけていきたい」と話した。
　パネルディスカッションでは、４市町村が取り組む地方創生総合戦略の取り組みについても話し合った。