豊川市議会は１日再開し、市議６人による代表・一般質問が行われた。野本逸郎氏（とよかわ未来）の質問に対し、山脇実市長は市の新たな経済政策の方針を明らかにした。
（由本裕貴）

　旧豊川海軍工廠（しょう）跡地の敷地で、名古屋大学から６．５ヘクタールの敷地の買い取りを依頼された件について、山脇市長が自ら答弁。「秩序ある街の発展に積極的に活用してほしいという名大さんの意向をくむ中で、工業専用地域として、多くの方の雇用を可能とする工場、物流などの企業誘致を早急に検討していきたい」と、買収へ前向きな姿勢を示した。
　この敷地の隣には、すでに名大から買収した３ヘクタールの土地で「豊川市平和公園」（仮称）の整備が始まる予定だが、山脇市長は「名大からの要望書により、平和公園整備計画には何ら変更はない。予定通り進めていく」とした。
　また、新年度から充実させる子育て支援事業において、新たに「子ども・子育て応援基金」を創設。「３歳未満児の受け入れ拡充に向けた保育所の整備や、民間保育園の整備費補助、放課後児童クラブの小学６年生までの受け入れ拡大などに有効活用していく」とし、一宮、御油第二保育園での保育室の改修などを進めていく方針を明かした。