豊川青年会議所（白井正和理事長）は１６日夜、豊川商工会義所で公開例会「ライトアップニッポンから学ぶ『連携の奇跡』」を開催。講師で一般社団法人・ライトアップニッポン代表の高田佳岳さん（３８）が、２０２０（平成３２）年の東京五輪開幕時に全国４７都道府県で一斉に花火を上げる仰天プランを明かし、東三河にも協力を呼び掛けた。
（由本裕貴）

　震災から５カ月後の２０１１年８月１１日、東北の沿岸部１０カ所で同時に約２万３０００発の花火の打ち上げを行った高田さんは、その後も毎年同じ日に同様の活動を続ける。会場では、成功までの軌跡や支援者との絆を描いたドキュメント映画が上映された。
　講演では、大胆な計画を発表。４年後の東京五輪について「自分が生きているうちに日本で五輪なんて一度しかない。何かで関わりたい」と、全国４７都道府県の各都市で一斉に花火を打ち上げ、新・東京国立競技場での開会式のビジョンに映し出すというプランを明かした。
　年齢や身分も関係なく、一人３０００円の寄付を募って成功を目指す。「みんな誰もが参加できる花火大会にしたい。文字通り、日本中を明るく照らしたい。各地の花火が次々と映像に出て、豊川市の花火が一番明るかったら、うれしいですよね」と青写真を描いた。
　行政や企業だけでなく、音楽家・坂本龍一ら著名人の支援も受ける高田さん。協賛金を集める人脈の広げ方や、やりがいなども熱く語った。この日は会員や市民ら１００人以上が参加。豊川市の企業関係者や蒲郡市の花火師らが、高田さんの活動に賛同する意思を示した。