東三河で初となる小・中一貫校となった豊橋市前芝学校が７日、開校した。小学生２１８人、中学生１２５人が在籍し、９年制の教育を受ける。県内の公立学校で３校目。
（飯塚雪）

　式には、生徒・児童ほか、保護者や地域住民、隣接する前芝保育園園児も参列。
　在校生を代表し、辻恵美花さん（小学６年）と外山雄司さん（中学３年）が「小・中が互いに協力し合うことでよりよい前芝を築き発展させていくことを誓います」と宣言。
　谷中緑・中学校長は開校宣言で「ふるさと前芝を愛し、人と人とのつながりをつくる力を持った子になってほしい。地域の人との深いつながりが自慢の学校にしましょう」と述べた。
　１８９２（明治２５）年、前芝小学校の前身・前芝尋常小学校が創立、１９４７（昭和２２）年には宝飯郡前芝村立前芝中学校が開校した。両校は市内でも珍しい隣接校で、６０年前から前芝保育園を含む３校で合同運動会を行うなど、学校間のつながりがあり、小中一貫導入の環境がすでに整っていた。
　一貫校にすることで、小学校高学年での教科担任制を取り入れ学力向上を図るほか、「中１ギャップ」など学習内容や生活の変化になじめない児童や生徒が不登校に陥るのを防ぐ狙いがある。
　両校それぞれに校長を設けるほか、２校をつなぐ通路や共用の校門・プールを整備し、運動場を拡大するなど、一部施設一体型として運営していく。