２０２０（平成３２）年の東京五輪・パラリンピックに向け、欧州のリトアニアオリンピック委員会が１０日、交流のある豊橋市のスポーツ施設やリハビリ施設、ホテルなどを視察した。プールなどを備えた「アクアリーナ豊橋」を高く評価。病院（市民病院）や宿泊施設（ホテル）が近距離にあることを絶賛した。
（中村晋也）

　リトアニアは、０５年の愛・地球博（愛知万博）の「一市町村一国フレンドシップ事業」で豊橋市の相手国の一つ。交流を契機に知り合った市民らが０６年、市民団体「リトアニア友の会豊橋」を立ち上げ、民間を中心にした交流を続けている。
　この日は、オリンピック委員会のヴィタリユス・ヴァシリウスカス財務担当局長、エイニウス・ペトクス東京２０２０オリンピック責任者らが訪問。市の広田哲明企画部長ら関係課職員の案内で巡った。
　市西部に集積する総合体育館とアクアリーナ豊橋、ホテルシーパレスリゾート、近くにある市民病院を視察。ロワジールホテル豊橋（藤沢町）、豊橋公園にある武道館、陸上競技場や、岩田運動公園球技場も訪れた。
　２人は「ホテルが良く、スポーツ施設も高いレベルのアスリートにとっていい環境が整っている」と感想。特にアクアリーナは全体にレベルが高いと言い、プールの規模やサブプール・トレーニング室があること、室内の温度調整を評価した。
　２人は「スポーツ施設と選手が使えるリハビリ施設のある病院、ホテルが近くにあって素晴らしい」と話した。