ボートレース蒲郡（蒲郡市）の２０１５（平成２７）年度売り上げが９０９億円で全国２４レース場でトップになった。全国一は１１年度以来４年ぶり３度目。昨年度はスタンド改修や立体駐車場建設工事を終えて施設一新で迎え、通常よりビッグレース２つが加わり、一年間計１９８日間を開催した。
（安藤聡）

　同市ボートレース事業部によると、昨年度はビッグレースはＳＧが１回（メモリアル・８月２５日～３０日）、Ｇ１が２回（竹島特別・１１月１０日～１５日、東海地区選手権・今年２月１１日～１６日）と例年に比べて多く開催。冬場には他のナイター実施場でレースが行われない隙間を狙って開催日を設けて１日平均４億円に売り上げが伸びたという。
　蒲郡が全国一になったのは０８年度、１１年度に続いて３度目。過去２回はいずれも旧施設だった。レース場では１１年度から１４年度までスタンド建て替えや立体駐車場、芝生広場整備と施設改善工事が行われてきた。
　事業部職員も新たなファン獲得にと女性や若者をターゲットにスイーツパーティーやヨガなどのイベントを展開。近藤章仁経営企画課長も「施設改善前よりもファン層が厚くなってきた」と語る。
　一方、国内２４場でナイターレースを実施しているのは蒲郡はじめ桐生（群馬）住之江（大阪）丸亀（香川）若松（福岡）の５場。年間売り上げトップにはここ１０年間連続で、いずれかのナイター場が立っている。うちファンが多い住之江は今年度、通年ナイターでレース開催するため、さらなる競合が予想される。