４月から本格的に始まっている国道２３号・蒲郡バイパス（ＢＰ）の建設工事の影響で、豊川市御津町の御津高校（木藤政美校長）のグラウンドの一部が、来年度中に使用できなくなる。今年の夏から仮設グラウンドが整備されるが、少なからずクラブ活動などに支障が出そうだ。
（由本裕貴）

　早期開通が待たれる蒲郡ＢＰは、御津高校の地下をトンネルで通る構想となっている。工事期間中は、同校のグラウンドの３分の１程度が使用できなくなる。また、敷地南東部の校門近くにあるテニスコートが撤去される。
　今年８月から徒歩圏内の学校近隣に仮設グラウンドの整備が始まり、来年度中にトンネルの掘削工事が行われる。テニスコートも同校北部の弓道場隣に新設されるが、特にクラブ活
動に影響が出そうだ。グラウンドでは創部４年目の硬式野球部をはじめ、サッカー部や陸上部などが兼用している状態だ。
　自然豊かな環境で、英語教育など国際教養力のある人材育成に力を入れる同校だけに、工事を担当する国交省中部地方整備局・名四国道事務所や建設業者とは緊密に意見交換を行っている。木藤校長は「試験期間中は工事の音が生徒の勉強を妨げないように配慮してもらうなど、要望を伝えていく」と話している。
　蒲郡ＢＰは現在、東側の豊川為当インターチェンジ（ＩＣ）～蒲郡ＩＣ区間が未開通。全面開通すれば、国道２３号が豊橋市から豊明市までを結ぶ総延長７２．７キロの「名豊道路」となり、周辺道路の渋滞緩和などが期待される。